溢れるピアノの音楽と共に生きている福間洸太朗のレパートリーは、協奏曲53曲、ソロは260曲以上もあります。生来の才能が高校から直接ヨーロッパの教育の海に入って泳いだ結果養われたものです。有名なパリコンセルヴァトワールでもまれ、ベルリン芸術大学で多彩な影響を受け、世界中の400人にも及ぶ志願者から選ばれた7人に最高峰のピアニスト達がレッスンを授けていくシステムのコモ湖国際ピアノアカデミーで学びました。
又、強靭な体力に裏付けられた並外れたスケジュール。10月のサントリーホールのリサイタルもほぼ満席で場内に熱気が感じられる素敵なひとときでしたが、終わると直ぐに国外のリサイタルに。11月は、11/3テムコ(チリ) 11/4サンディアゴ 11/6ブエノスアイレス11/10教皇カトリック大学(アルゼンチン) 11/14ヴィリニュス(リトアニア) 11/17ミュルーズ(フランス)12/3ベルリン。12月15日から日本です。多国語を駆使して世界中を演奏して廻っている、ちょっと日本人にはないタイプのピアニストなのです。
今回のプログラムは協会が厳選したものと福間さんが是非弾きたいと言ってきたもののみで構成しています。ドビュッシー3曲は圧巻、ショパンは見事第1位に輝いたクリーブランド国際コンクールでショパン賞を得た実力のある演奏、展覧会の絵は今後ヨーロッパでテーマになり、暫く弾き続けるものです。
アンコールには、ピョンチャンオリンピック羽生結弦ショートプログラムの曲、ショパン作曲「バラード第1番」のノーカット全曲演奏を予定しています。福間洸太朗はこの曲で羽生結弦とアイスショーでのコラボをしています。国王と王妃である両親を殺されたコンラート・ヴァレンロットは幼い故に敵国の王子として育てられますが、成人すると育ての親で敵国の王を殺してしまうという悲劇に触発されて書かれた曲と言われています。
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